Smalls Live配信を良く聴いてます

NYにSmallsと言うジャズクラブがあります。

 

 

立ち位置的にはヴィレッジヴァンガードやブルーノート等、世界ツアーがメインの超ビッグネームが出るクラブの次位のお店です。超有名な人も出るしNYのタウンミュージシャンも出るし、既に有名な若手なんかも良く出ます。とても人気のあるジャズクラブでいつも満員です。

そしてこのお店が無料でライブ配信を行っているのです。

 

https://www.smallslive.com/

 

これは非常に面白くて最近良く掛けっぱなしにしたりして聴いてます。NYに行かなくてもあの街の音楽が感じられると思います。

もう少し雰囲気が伝わる様に説明を加えると、あのお店のシステム的には

 

  • 7時半から1組目のバンド(メインアクトの枠)
  • 10時半から2組目のバンド(メインアクトの次枠だけど、こちらが有名な人が出る場合もあり)
  • 午前1時からの3組目のバンド(基本的にタウンミュージシャン枠でバンドのライブ後セッションか最初からセッションだったりします)

 

と言う感じになっています。
スタート時間は基本的にはどんどん押して行って、3番目のバンドのスタート時には1時間〜2時間位押している位が平常運転です。更にスケジュールに載っている人が出てないってのもたまにあります。後は有名なミュージシャンがフラッと来て弾いてくってのも良く見ます。こないだ見ていたらKurt Rosenwinkelがピアノで飛び入りしていました。

 

ここのライブは一切リハ無しで始まります。さすが凄腕揃いなので、1曲目はバランス悪くてもどんどんバランスが良くなっていきます。ジャムセッションで何回かギター弾いた事もありますが、音響的には超デッド(部屋の響きがない)ので、ギター的には何やってもカスカスに聞こえると言うか非常に不利な箱でした(笑

 

午前1時からのバンドでは最初に1時間位ライブをするか、それとも最初からジャムセッションです。セッションが始まるのが現地時間で深夜1時か2時、下手したらもっと遅い時もあるので、参加する側からしたら凄い体力使いました。まあ見るぶんには楽ですね(笑 しかしここ日本でNYのジャムセッションがリアルタイムで見れるってのも凄い事ではないでしょうか。ある種ジャズと言う音楽への関わりの生の姿みたいなものが見れると思います。日本と比べて特徴的なのは基本メモリーなので曲覚えてないと弾けないって事ですかね。

 

日本から見る場合は夏時間だとNYとの時差が13時間なので、最初のバンドが朝8時から始まって、大体夕方までやってる感じでしょうか。そんな時間で見れねぇよ、と言う方もいると思います。その場合は月10ドルだかでアーカイブも観れます。例えばLage Lundのライブだけで73本あったりしますので、ボリューム的には凄いものがありますね。後普通に凄いメンバーでスタンダードやってたり、この人がこのバンドに入ってんのか!ってメンバーだったり、例えばコンテンポラリー系だと思ってた人がビバップ系やソウルジャズ系のバンドに雇われていたり、そう言ったのを見つけるのも面白いです。

 

多分聴いてると凄い好きとか、全然面白くないじゃんとか、こりゃスゲー!も全然リハ不足でミスりまくりもあります。まあそうゆうのも良いですよね。

 

と言う事でオススメです!