オープントライアドの作り方や練習方法、曲への応用、シングルライン化など

 

クラシカルな響きで、シンプルなだけに応用範囲も巨大。バッハの時代から昨今のコンテンポラリージャズまで頻出のヴォイシングであるオープントライアドを弾いてみましょう。

 

Open Triad Voicingとは?

 

 

Open TriadとはClose Triadの真ん中の音を1octove上か下に移動したものです。クローズヴォイシングをオープンにするヴォイシングのテクニックの事をオープントライアドと言います。これはClose Triadより響きが良く使い勝手も良いですし、トライアドと言う極めてシンプルなヴォイシングを元にしている為、応用の範囲はとてつもなく広くシングルラインに転用したり、アッパーストラクチャートライアド等の代理和音で使ったりと様々な形に変化させる事が可能です。と言う事で是非覚えたい!と言えますね。

 

Open Triad Voicingの作り方

 

まずClose Triad Voicingがこうです。

 

上記のTriadの2番目音を1octove上げます。

 

こうなりました。1オクターブ内に収まっていた和音が、1オクターブ以上にレンジが広がりました。これがOpen Triadです。

 

実際のポジション例

 

ここからは実際のポジション例です。

 

Open Triadには転回形が2種類の計3種類のVoicingがあり、6弦 5弦 4弦ルートがあります。

 

C

 

 

C-

 

 

C+

 

 

こちらはオーグメントトライアド、同弦上だと形が一緒ですね。オーグメントトライアドの4thルートだけ2弦の音を3弦に持ってきても良いかなと思います。好みで選んでください。

 

Cdim

 

 

最後にディミニッシュトライアド

 

Open Triad Voicing

 

とても良いサウンドなので是非覚えましょう。

 

ヴォイスリーディングエクササイズ

 

Open Triad Daiatonic Voice Reading

 

まずはDaiatonic ChordでのVoice Readingをやってみましょう。

 

 

Open Triad Daiatonic Voice Reading

 

良いサウンドですね。

 

Open Triad 4th Cycle Voice Reading

 

こちらも良いサウンドなので是非やってみてください。

 

 

 

Open Triad 4th Cycle Voice Reading

 

とても良いサウンド、大好きです。

これはメジャートライアドだけですので練習のバリエーションとして

  • Minor Triad
  • Augmented Triad
  • Diminished Triad

は練習してみるのがオススメ!

 

Open Triad Melodic Minor Diatonic Voice Reading

 

メロディックマイナーのダイアトニックコードだとオーギュメントが出てきますね。メジャーダイアトニックになれたらこちらを練習するとディミニッシュやオーギュメントと言ったコードもカバー出来ます。

 

 

Open Triad Melodic Minor Daiatonic Voice Reading

 

とても有用です。いろんなキーでやってみましょう。

 

実際の曲で運用してみよう!

 

Autumn Leaves on Open Triad Voice Reading

 

それでは実際の曲で展開してみましょう。枯葉でオープントライアドを弾いて見るとこんな感じで演奏が可能です。

 

 

良いサウンドですね。ギターで弾いて一番好きなヴォイシングってオープントライアドなんです。力強さと切なさが同居するサウンドと言うか大好きですね。

 

もう1曲やってみましょう。

 

All the Things You Are on Open Triad Voice Reading

 

 

かっこいいですね。お前はバッハか!と突っ込みたくなる仕上がり。実際これはバロック的なコード進行で展開するともろバロック音楽みたいになります。

と言う訳で

ポジションを覚えてエクササイズを何個かこなしたら、曲で運用してみましょう。この後は自分で展開出来る様に何曲も曲数をこなすと言うのが良いかと思います。

 

テンションノートからの解決

 

オープントライアドにテンションノートから解決すると凄くサウンドも良くてかっこいいので紹介します。

オープントライアドのコードトーンにテンションノートから解決します。

 

実際のポジション例

 

まずはメジャートライアドから

 

 

こんな風にコードトーンにテンションノートから解決します。

 

次にマイナートライアド

 

 

こんな感じですね

 

次にディミニッシュトライアド

 

 

こんな感じですね

 

最後にオーグメントトライアド

 

 

こんな感じです。

ちなみに他にも選択肢はあるのですが、ここでは全てを網羅している訳ではなくて私が良く使っているものを紹介しています。

 

All the Things You Are on Open Triad Delayed Resolve

 

では曲で運用してみましょう。

 

 

こんな風に展開出来ます。かっこいいですね。#11→3rdの所とかたまらんもんがある。

 

シングルラインへの転用

 

Open Triad and Scale

 

オープントライアドをシングルラインに転用してみましょう。

色々と応用が可能なので沢山のやり方があると思いますが、まずはオープントライアドで上がって、スケールで下がると言うパターンを紹介します。

 

ルートからのオープントライアドで上がってスケールで下がるパターン

 

 

こうなります。

 

次に3度からのオープントライアドで上がってスケールで下がるパターン

 

こんな感じです。とりあえずはこの2つが使い易いので最初に覚えると良いと思います。基本はオープントライアドで下がりトップノートまで到達したらスケールで下るの繰り返し。

これを曲に応用してみるとこんな風になります。

 

All the Things You Are on Open Triad Single Line

 

これはルートからのパターンですね。ルートからオープントライアドで上がってスケールで下がるを繰り返しています。

 

 

これは3度からのパターンです。3度からオープントライアドで上がってスケールで下がるを繰り返しています。こうして全部オープントライアドでスタートするフレーズを並べるとクラシック的に響きますね。

この手法はコンテンポラリージャズギタリストの中ではかなりメジャーな手法でいろんな人がやっています。パットメセニーの初期辺りからかなりの頻度で使われ始めているので、70年代位からやられています。

例えばこれはテーマのメロディーがオープントライアドですね。

 

 

初期のパットメセニーはかなりそのまま演奏していてライブでこの様なシーンがあります。

 

 

All the things you areを演奏してソロ途中に独奏になるんですが、オープントライアドで展開しまくると言うシーンですね。

 

パットメセニーではこちら、セミナーで基礎練を公開と言った動画ですがクオリティは凄いものがあります。その中でオープントライアドで弾きまくる一場面があります。

 

 

いやいや、凄いです。

 

Continuing Open Triad

 

次にオープントライアドを連続して叩き込んで行くと言うものです。単純にこれがラインへの転用だと一番最初に思いつきますが、非常にテクニック的に高度になりますね。

 

取り敢えずのコツですが、ピッキングをダウン、ダウン、アップにする事が大切です。

 

こんな感じで運用する事になります。

 

 

 

速く正確に弾くコツはピッキングです。ダウン、ダウン、アップです。

 

Shinichi FujiiのEtude#1

 

私もこの手法で1曲練習曲を書いてみました。オープントライアドのシングルライン化のエチュードです。

自作曲なので演奏してみました。

 

 

譜面はこちら

 

 

これはオープントライアドを転回していったものを単音で弾いていったものが中心で書いています。練習曲になる様にテクニック的にやりごたえがある様に作ってます。自分で書いたのに難しくて想定のテンポよりちょっと遅くしか引けず・・・これ以上のテンポで正確に出来たら相当技術あるのでは無いでしょうか。是非やってみてください。

 

 

Julian LageのEtude#1

 

Julian Lageのこの曲もこの手法で書かれています。

 

 

現代音楽的ですね。正にエチュードと言う感じで凄く練習になるので結構弾きましたが、このスピードはかなり難しいです。頑張ってもオリジナルテンポまで行けませんでした。そんなに速く感じ無いんですけどねー。Julian Lage凄いですね。特に右手の脱力具合が素晴らしい。

 

 

 

と言う事でオープントライアドと言う応用範囲が巨大なものについて紹介しました。

ギターで弾いたら凄くかっこいいと思うので是非弾いてみてください!