コードトーンでソロを弾いてみよう

 

コードトーンとはコードの構成音の事です。
ジャズを始めたばかりの方はまずコードトーンでソロを取る事を目指してみましょう。

 

何故コードトーンでソロを取る必要があるのか?

 

そもそも何故コードトーンでソロを弾かなければいけないのでしょうか。それはジャズとロックやブルースのソロの一番大きな違いだと思いますが、ジャズはソロを弾くときに

メロディーと同時にハーモニーを表現する

と言う点にあります。ロックやブルースであれば基本的にはひとつのスケールでいかにカッコいいメロディーを創出出来るかと言う点が求められます。ジャズではハーモニーを表現しながら同じ事をしなければなりません。そこでコードに合っている音を選択していくと言う事が必要になります。その第一歩がコードトーンです。

ロックやブルース等でスケールのインプロヴァイズに慣れている方はコード進行に合わせて音の選択を変えると言う事の難易度は高いと言えます。しかしこれがジャズのソロでは土台となってきますのでここは確実に押さえておきたい所です。パットメセニーのクリニックも「まぁまずはコードトーンだよね」と言う感じの事を言っていて、コードトーンだけで凄く流暢にスタンダードを弾いていました。マイクスターンは未だにセミナーとかをやるとコードトーンの説明をしています。今までの経験上上手い人程基礎がしっかりしていますので、まずは土台となるコードトーンを確り固めましょう。

と言う事でまずはコードトーンを弾いてみましょう。

 

コードトーンのポジションを把握しよう

 

何は無くともまずは音の場所を覚える必要があります。

いろいろ覚え方はありますが2オクターブのパターンを5弦ルートと、6弦ルートの2タイプ。

5弦ルートでも右側に2オクターブ展開するのと、左側に展開するものの2つの計4つ覚えましょう。

 

Cmaj7の4つのポジション

 

 

C7の4つのポジション

 

 

C-7の4つのポジション

 

 

C-7b5の4つのポジション

 

 

Cdim7の4つのポジション

 

 

この5つのメジャーなコードクオリティから覚えていきましょう。

 

Chord Tone Basic

 

 

コードトーンを練習してみよう

 

コードトーンを覚えるだけではインプロヴァイズに使えるレベルまで行きませんよね。

アドリブをする時にコードトーンの場所が完全に分かると言う状態まで準備する為に何個かエクササイズがあるのでやってみましょう。

 

コードトーン ダイアトニックエクササイズ

 

まずはダイアトニックコードに合わせたエクセサイズです。

 

同じコードで1小節上がって1小節下がるパターンです。


 

ひとつめのコードで1小節上がって次のコードで下がるパターン。

 


 

2拍で上がって、2拍で下がるパターン。このまま折り返して戻ったりしても良いでしょうねー。

 

 

 

Chord Tone Diatonic Exercise

 

 

こちらKEY=Cでしたが、慣れたらいろんなキーで出来るとなお良いですね。

 

コードトーン 4thサイクル エクササイズ

 

これは4度進行を使ったエクササイズです。同じコードクオリティで4度進行していきます。

まずは2オクターブ上昇下降で次のコードに以降するパターンです。

 


こんな感じです。美しいですね。Maj7の連続したアルペジオを聞くと私はファイナルファンタジーを思い出します。

 

次に1小節でコードを乗り換えるパターンです。

 


こんな感じですね。

 

Chord Tone 4th Cycle exercise

 

二つとも美しいサウンドですね。これはMaj7だけですが

他のメジャーなコードクオリティの

  • 7th
  • m7
  • m7b5
  • dim7

は同様に練習しておくと良いです。

 

曲に合わせて弾いてみよう

 

コードトーンを覚えたのでいよいよインプロヴァイズしたい所ですが、曲を流して、さあコードトーンでアドリブしてください!と言っても多くの人は「いや、そんな事言われても・・・・」となるはずです。問題となるのはコードが1小節単位で変化していくので、そんなに早く追いきれない。次のコードがすぐに来てしまい、音を選ぶ間も無く追いていかれてしまうのでは無いでしょうか。ここでは覚えたコードトーンを曲に応用していく過程をやってみましょう。まず曲のコード進行をそのままコードトーンで弾いて見ましょう。

 

F Blues コードトーンアウトライン

 

 

これはルートからコードトーンを弾いています。

 

 

これはルートからの上行ラインと、下降ラインの交互のラインです。

両方とも最後の2小節はF7とC7の1小節づつでオリジナルの2拍づつのチェンジではなく、1小節で大きく取っています。こういった省略の仕方はジャズでは良く使われます。2拍づつチェンジするのは難しいので、とりあえず今はこれで練習してみましょう。

 

F Blues on Chord Tone Outline

 

 

F Blues コードトーンナンバーエクササイズ

 

曲のアウトラインも弾いて、コードチェンジのタイミングもコードトーンも分かったので、さあアドリブしてみよう!となるんですが日頃レッスンをしていてコードトーンをルートから弾かないと分からない、だからルートから弾くラインばっかりになっちゃう、と言う方が多いのが分かりました。そこでこんなエクササイズをやってみましょう。一定のリズムモチーフに合わせて中のコードトーンを入れ替えて行くと言う練習です。

コードトーンは最初の1コーラスはルートから4つ弾きます。2コーラス目は3度から4つ、つまり3 5 7 1と言う順に弾きます。その後は5度から4つ、7度から4つと弾いていきます。度数の指定をして弾く事から私はナンバーエクササイズと呼んでいます。つまりこのエクササイズは、ルートから弾かなくてもコードトーンが把握出来るようになる練習ですね。この説明が意味分からない人は取り敢えず音源を聞いてみてください。

 


これは上行ライン

 


これは下降ライン

F Blues on Chord Tone Number Exercise

この練習はとても発展性があり、とても面白いです。まずは一番簡単なこの形を弾けるようにしましょう。

 

コードトーンのソロの実践例

 

後はとにかくコードトーンでソロを弾いてみると言う事になりますが、とは言うもののどうやって?と言う感じかと思いますので実際にコードトーンのソロの譜例を弾いてみましょう。

 

F Bluesのコードトーンソロ実践例

 

 


まず1コーラス。

 


ついでにもう1コーラス。

 


最後です。

F Blues on Chord Tone Soloing

 

枯葉のコードトーンソロ実践例

 

次に枯葉のコードトーンのソロの参考ラインを作ってみましたので紹介します。

 

Autumn Leaves on Chord Tone Soloing

 

こんな感じで何曲かやればコードトーンでソロを取る事にも大分慣れていきます。自分で1コーラス書いてみるのもお勧めですよ。

 

最初は出来ない事をやっているので音楽的にいけてなくてもそんな気にせずに。

まずはコードトーンの音のシェイプになれる、コードチェンジに合わせて音を変えて行くと言う事に慣れる、その中からなんとかメロディーを創出していく。

と言う感じです。まずはとにかくやってみるのをオススメします。